今も自然林豊かな岳切渓谷

私はこの集落に生まれました。私の覚えでは、以前、岳切渓谷を近辺集落の人々は二又(ふたまた)と言っていました。小学校の頃は学校にプールは無く夏休み二又でよく遊んでいました。二又には今のように遊歩道はありませんでした。只々沢を歩き、すべったり、深溝に足をとられ、転んでいました。深さ2~3cmの川ですが水面が波うっているのと、日光の影響で川底が見えにくいのです。川には小魚、かえる、かめ、もいました。これは、してはいけないことですが、川沿いに小枝が出ています。小枝を川に擦り付けると水の色が青色に変色したのを覚えています。流れに沿って歩いていくと左から小川が合流しています。その小川の水はとても冷たかったように覚えています。最後に川は滝壺に流れ落ちています。「大飛(おおとぶ)の滝」です。上から覗くととても怖いです。滝壺に偶然、かめを見かけることもあります。滝壺の崖に季節によっはシャクナゲの花を見ることもあります。とても綺麗でした。

岳切渓谷の名前に変更されたのは、院内町が観光地として管理するようになってからだと記憶しています。町、市、が管理するようになってから駐車場、遊歩道、キャンプ場、バンガロー、管理棟などの施設が作られました。